TESHIGOTO 006

てしごとのて

かぐとぬり Nushisa

デザイナー・工芸家 ╱ 竹俣 圭清さん

埼玉_吉川市

記憶に残る、口当たり。

“ふれる”ことの多い日本の食文化。利き手でお箸を持ち、もう一方でお椀を持つ。汁物の入ったお椀を口まで運び、唇を付けるなど。残る文化とともに、残る道具がある。

木と漆の可能性を試し続ける人がいる。生まれ育った埼玉県吉川市で〈かぐとぬりNushisa〉の名で塗りものや家具を制作する、デザイナー兼工芸家の竹俣圭清さん。表面が滑らかなイメージのある漆器だが、竹俣さんが制作したものは一様ではない。拭き漆の技法で仕上げたお皿は、素地の木目が見えて木の温もりが残っている。「滑らかな漆の口当たり、木材の温かみの双方を体験してもらいたい。触感を大切にする文化は食と密接につながっていると考え、ごはんやお味噌汁とともに味わえる場所を作りました」。

2013年、竹俣さんは母とその主婦仲間とともに手製の食器を用いて家庭料理が味わえる〈NUSHISAの台所〉を開店。「器も家具も、見てもらうだけでは伝えられることに限りがあるから。お椀を持ち上げて口に当たった時、初めて木や漆の温かみを知ってもらえると思うんです」。

Photo_Toko Tagawa(horizont)

SHOP DATA

NUSHISAの台所

埼玉県吉川市吉川1-3-11

☎ 048-982-4919

営 水〜金曜 11:00〜15:00 土曜 11:00〜17:00

休 日〜火曜

www.nushisa.com