2019 JANUARY
暮らしの贈りもの
日々の中で、
暮らしの中で、
心は動いたりする。
日差しや、
風の音や、
木々の薫りや、
食卓の風景に、
誰かの存在に。
身の回りにある、
名もなきものは、
誰かのことを思って、
誰かが作ったもの。
必要とするから、
そこにあるもの。
日々の暮らしの中で、
心が動いたとしたら、
それはきっと、
人生の贈りものなんだ。
空と地のあいだに。
和歌山 _ 那智勝浦
大泉 大
大地が教えてくれたこと。
愛知 _ 西尾市
宮本 貴史
はかなさの中に。
千葉 _ 市川市
キタムラマサコ
手作り靴を相棒に。
新潟 _ 新潟市
石丸 奈央人
やさしいうつわ。
岐阜 _ 土岐市
村上 雄一
土の色、土のぬくもり。
岐阜 _ 土岐市
藤居 奈菜江
幸せのあるところ。
鹿児島 _ 鹿児島市
しょうぶ学園
おいしさはプライド。
熊本 _ 熊本市
のはら農研塾
やわらかい大黒柱。
岡山 _ 真庭市
松井 美樹
手から手へ、広がる喜び。
神奈川 _ 三浦郡
こうだかずひろ
おおらかな木の器。
福岡 _ うきは市
山口 和宏
陶芸は天真爛漫。
兵庫 _ 神戸市
十場 天伸
伝統を織り込んで。
岩手 _ 花巻市
日本ホームスパン
THE NEXT ISSUE
REASON FOR JOURNEY
あたらしい旅の宿
どこかへ出かけたり旅をしたりするのが好きで、仕事も相まってもしかしたら一年のうちの半分近くはどこか家ではない所にいるかもしれない。体を伴ってする旅も好きだが、思考の旅も昔から好きで常にしている。どこか知らない場所へ思いを馳せる、というのとはちょっと違い、いわゆる連想ゲームに近い。例えば、美しいものと醜いものは同時に成立するのか? みたいな答えの無さそうなことを思い浮かべ、それが成立するときの様子や状況、もしくは音だったり空間だったり視覚的な何かだったりを行ったり来たり想像する。暇なの? 役に立つの? と不思議に思うかもしれないが、仕事に直接役に立つこともあるし、アンテナを広げるという意味でとても良い感度の磨き方だと思い込んでいる。もしかしたら辛かったり煩わしかったりする長旅からの逃避行かもしれないのだが。
drawn by CHALKBOY