2019 APRIL

料理店へ。

まな板を叩く包丁の調べ。

鍋から吹き出る蒸気の声。

フライパンが奏でる匂い。

器に盛られた彩。

テーブルに咲く会話。

 

また帰ってきたい、

その場所にある、

あの料理店。

愛されて育っていく、

まちの小さな食堂。

兵庫 _ 宝塚市

シチニア食堂

支えあいながら。

東京 _ 清澄白河

山食堂

メッセンジャーとして。

東京 _ 杉並

たべごと屋のらぼう

あれも、これも、カレー。

佐賀 _ 佐賀市

カレーのアキンボ

一皿ができるまで。

東京 _ 神田

the blind donkey

いい顔が集まるところ。

東京 _ 京橋

ラ・ボンヌ・ヌーベル

野生の息吹を味わう。

東京 _ 深大寺

Maruta

ものがたる定食。

東京 _ 吉祥寺

階段ノ上ノ食堂

ごはんだよ、が聞こえる。

埼玉 _ 北浦和

nofu

この土地で生まれるイタリアン。

福島 _ 郡山市

La Ghianda

今、ここだけの料理を。

山梨 _ 甲府市

NODO 二川伊料理店

糸のように、しなやかに。

石川 _ 小松市

SHÓKUDŌ YArn

THE NEXT ISSUE

LIFE WITH WOOD

旅をする木

来月号予告のテーマは毎月編集長の谷合さんからメールで届く。今回は「Life with Wood 旅をする木」だ。誌面ではタイトルは変わったりすることもあるが、テーマは変わらない。今回も「旅」のワードがメール冒頭に鎮座する。自分にとって禁断の言葉だ。思考はストップし、特徴のない景色、例えば読むつもりのない電車のドアに貼られた何かの広告を眺めることを求められる。自分にとって旅とは何なのか、僕は完全に見失っているようだ。もう一つ、nice things.の誌面に頻出するワード、「暮らし」。これにもまた「旅」同様しばしフリーズを求められる。日々の暮らしの反対側に非日常である旅が存在する構図が望ましい。僕はそう思うようになっている。この5~6年間、この旅と暮らしが近すぎてややバランスを失っているのだ。さて、来月号の木はどんな旅をしているのだろう。旅から戻ってゆっくりとした時間に包まれていることを願う。

drawn by CHALKBOY