2019 JULY

扉を開けたいお店

最初のページをめくるように、

扉を開く。

そっと足を踏み入れると、

物語が始まる。

 

探し求めていた何かと

出会うように、

気づかなかった何かと

巡り合うように、

お店の世界に

入り込んでいく。

伝える、出合う、つながる。

東京 _ 北千住

select gallery & bar “baku”

吹き込む爽やかな風。

京都 _ 聖護院

テノナル工藝百職

愛あるまなざし。

滋賀 _ 甲賀市

BIRD ORIGIN

混沌に宿る美しさ。

鳥取 _ 倉吉市

YIIPUN UMADA

好奇心の集合体。

大阪 _ 京町堀

howse

心地良さの距離。

滋賀 _ 彦根市

vokko

“もの”がもつ引力。

島根 _ 松江市

objects

ゆっくり紡いでいく。

香川 _ 高松市

白縫衣

まちのおもちゃ箱。

香川 _ 高松市

TOY TOY TOY

敬意を払うということ。

佐賀 _ 白石町

TOMMY BEEF

有田の額縁をつくる。

佐賀 _ 有田町

bowl

 日常に心地良い音景を。

佐賀 _ 佐賀市

RITMUS

時間の純度。

鹿児島 _ 美山

夏ノ庭

THE NEXT ISSUE

SHINE A LIGHT

明かり

黒板に白いチョークで描くことの多い僕は、必然的にネガとポジを逆転させて考えることを強いられる。白地に黒い画材で描くのと、黒地に白い画材で描くグラフィックでは印象が異なるからだ。真っ白な紙に描く最初の一筆はやや緊張感を伴うが、真っ黒なものに描く瞬間は、吸い込まれそうな不安感と光が差し込んできたような安堵感が同時に訪れる、不思議な感覚になる。どちらかというと、僕は黒いものにそれ以外の色で描くほうが好きだ。余白ではない、宇宙みたいに広がる黒いアウタースペースにワクワクするし、描いたものが浮き上がるような瞬間にも立ち会える。思えば、この世界は本来真っ暗、というより本来視界はなく、太陽から降り注ぐ光が万物に反射して「見える」が成り立っていることを考えると、白いものに描くよりも黒場に描くことのほうが自然な行為かもしれない。

drawn by CHALKBOY