BAKERY 003

「また明日」が待ち遠しく。

CHAMONIX

東京_駒込

今日は昨日より天気が良いから

お気に入りの帽子をかぶってみる。

今日は昨日の蕾が花を咲かせているから

いつもより遠くへ歩いてみる。

そんな小さな変化を感じ取れるように

今日も気持ちいっぱいパンを作ろう。

午前10時に店を開けて、売り切れたら店を閉める。水曜と日曜は、仕込みに専念する。昨年5月にオープンして約1年、そんな1週間を巡らせてきたという。東京・駒込にて榎本景暢さん、若菜さん夫婦が営む〈CHAMONIX(シャモニー)〉。扉を開けて店内へ入ると迎えてくれるのは、焼きたてのパンとアンティークの道具。古い天秤にはスコーンが乗り、郵便局で使われていたらしき引き出しはハード系のパンの舞台となっている。この空間でパンの香りに包まれて選ぶ時間も楽しんでもらいたい。

20代前半、空間演出の会社に勤めていた若菜さん。景暢さんはアパレル関係の仕事をしていた。異業種とも思われる、パン屋という世界。小麦選び、水や温度の調整、発酵や焼き加減。「一度手をつけたら、やめられなくなってしまって」。酵母が成長しているという理由だけではない、小さなものでも自分の手で一貫して作ることができるという喜びは大きかったという。

1_クランベリーとカシューナッツのセーグル(¥540)。2_都内のパン屋で修業を積んできた景暢さん。手早く成形する指先は繊細。3_旬の食材を使ったタルティーヌなどは、訪れるたびに新たな出合いがあるかも。4_若菜さんのアイディアから生まれた、シナモンやラベンダーなどのスパイスやハーブが効いたパンも並ぶ。5_もとはケーキ屋の建物を改装してオープン。6_フランス語で「ひも」という意味のバゲット生地のフィセル(¥130)。

1

2

3

4

5

6

「おいしいシチューが作れたから、おいしいパンが欲しいなって思ったんです」。そんな初期動機を持ち続けるふたり。この街の人たちの暮らしに寄り添うパン屋とは。「どんな価格だったら手に取ってもらいやすいかを考えています。明日も食べたいと思ってもらえるようなパンを作っているからこそ、食いしん坊に優しいお店でありたいですよね(笑)」

Photo_Haruka Shinzawa

Shop Data

CHAMONIX

東京都豊島区駒込1-23-10

営 10:00〜売り切れ次第終了

休 水・日曜

www.chamonix-pain.com

※2018年7月号掲載時の情報です