BAKERY 013

暮らしに寄り添う

かわいいパン屋

nichinichi

神奈川_新百合ヶ丘

「人の笑顔が喜び」

芸人を志していた頃と変わらずに

今はおいしいパンで笑顔を生む

見やすいディスプレイで

香ばしい匂いで

かわいらしい空間で

ハッピーになれる色で

かわいいパン屋のおいしいパン

笑顔を日常にする力がある

小田急線の新百合ヶ丘駅から歩くこと8分、〈nichinichi〉は住宅街にあるマンションの1階にある。「こういう場所の物件ってなかなかないんです。nichinichiという名前もそうですが、暮らしが見える場所で、そこに暮らす人の日常になるパン屋さんをやりたかった」。シェフを務める川島善行さんのその思いをベースにスタートしたお店は、着実にこの街で暮らす人の生活の一部になっている。現在のお客さんは80%がリピーター。朝に限らず昼、夕方と途切れることがない。「夕食や次の日の朝ごはんに買ってくれるのを見ると、考えていたことが実現できているのかなと思う」

1_お店のロゴが刻印された一番人気の食パン。2斤、3斤とまとめて買う人も。食パン(一斤)¥454。2_カウンターに並べられたパン。見やすく、急ぐ人でも買いやすい。「スタッフはコミュニケーションが取りやすい距離に」 3_nichinichiの特徴は奇抜な形のパンがないところ。細かなディテールを見て、考えて買うように工夫。メロンパン¥173~。4_食パンを入れるオリジナルの箱。袋も同様にオレンジ。「この袋や箱を持った人を見て『あの坂の上に何があるんだろう』と思ってもらえるように」という考えから。5_以前は代々木八幡の某有名店で働いていた川島さん。それ以前はお笑いの道を目指していたことも。「人が笑う顔を見ることが一番の幸せ」と、この場所を選んだ。

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カウンターに並ぶパンは個性的というよりもシンプルなものが多数をしめる。小さく食べやすいサイズというのも特徴的。小麦粉は全て北海道産にこだわり、野菜も地場のものを中心に使用する。「パンを使って何かを表現するとかってことは考えてないんです。暮らす人の生活ありき。この辺りは家族で暮らす人がほとんどだから、安全で、手に取りやすくて、食べやすいことが大事」。かたちに変化をつけないのには川島さんならではのメッセージが込められている。「子どもって形だけで選ぶところがあるんです。でも形が一緒なら考える。大人の人もそうですけど、同じチーズのパンでもチーズがはみ出てたり、焦げ目がついてたり、形がきれいなものだったり、一個一個を見て、考えて、自分の好みの味やかたちを探して、見つけて買ってほしい」

店内はロゴやシェードなどの形あるものだけでなく、雰囲気からもお店のカラーであるオレンジが感じられる。やわらかな空間、平和的なムード。かわいらしさが細かなところまで滲み出ている。子どもが行きたくなるお店、家族で寄りたくなるお店、nichinichiは家族と共にある暮らしに寄り添っている。

Photo_Ryo Kuzuma

Shop Data

nichinichi

神奈川県川崎市麻生区万福寺 4-8-4 ペルナ 1F

☎︎︎ ︎044-819-6631

営 8:00~19:00

休 不定休

https://nichinichi.shop

※2017年9月号掲載時の情報です