CAFE 017

人と人とをつなぐコーヒーに

BUCKLE COFFEE

東京_六郷

信頼できるパートナーがいて

3畳のスペースがあれば

「コーヒーベルト」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 赤道をはさむコーヒー豆を生産する地域一帯の総称である。うち一つの東ティモールに2年間移住し、一からコーヒー豆の生産工程を身につけたのは〈BUCKLE COFFEE〉代表の石山俊太郎さん。移住を決めたきっかけは3年前にスペシャルティーコーヒーに出合い、衝撃を受けたこと。どんな人がこのおいしいコーヒーを作っているのか気になり、帰国後にお店を構える決意と共に日本を飛び立った。

1_未熟な果実が混じると味を損ねてしまうため、熟している赤い実を選別する。2_東ティモールにてコーヒーの実を生産者と脱肉(赤い皮を剥ぐ)作業中。3_この日淹れてもらったのは「エルサルバドル」(¥450)。4_緑色の生豆から「ミディアム(黒いキャップ)」まで焙煎する。6_大田区は都内でも専門性の高い工場が多く、職人のものづくりの姿勢をコーヒー作りでも受け継ぎたいとのこと。

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「現地に行ってみて気づいたのは、育てる側と飲む側がお互いのことを知らないということです。農家の人たちは、自分たちの豆がどのように飲まれているのか知らない。東ティモールの人たちが〝おいしいコーヒー〟を飲んだら自信につながるし、日本でも自分と同じ感動を味わう人が増えてほしい。両者をつなぐ役割になれたら」。いくら豆が良くても、焙煎の仕方によって味は変わってしまう。そこで、石山さんは信頼できる焙煎士として佐藤恒大さんに声をかけた。

BUCKLECOFFEEでは、常時8種類のコーヒーを揃えている。うち一種は新しい銘柄に毎月更新。この日は、2月から新たに入荷したエルサルバドルの豆で淹れてもらった。口に含んだ瞬間、果実のような爽やかさと酸味が広がり後味にはコクが残る。毎月豆を更新するため、「前に飲んだルワンダの豆はないの?」と聞かれることもある。それでも「今日はこれが一番おいしいので」と新しい豆を勧めることができるのは、常によりおいしいコーヒーを探求しているから。

Photo_Haruka Shinzawa

Shop Data

BUCKLE COFFEE

東京都大田区東六郷2-4-14

☎03-3731-1515

営 8:00~17:00

休 不定休

www.bucklecoffee.com

※2017年4月号掲載時の情報です