CAFE 006

みんなの家。

ひだまり

東京_千石

陽の光が気持ちいいほど当たる縁側は、

冬でもポカポカして寒さを感じないほど。

“縁側スイーツ”と名付けられたあん添えの三色団子を食す時間は

昔ながらの暮らしの素朴さが感じられる。

自家焙煎する黒千石茶は地名の縁から扱い始めたもの。

懐かしさを感じながら

新しい縁が生まれる空間に

昭和建築の一軒家に広い庭。田舎のおばあちゃんの家のような雰囲気。昨年1月にオープンしたひだまりは東京・文京区千石にある。住宅街にあって、周りに高いビルはなく、縁側には優しい陽の光が差し込む。日向ぼっこしながら団子を食べている。そんな様子が見られる。

「もともとあった懐かしい空気と雰囲気をなくさないように、少しだけ手を加えました。来た人がかしこまらないように」。ひだまりを運営する伊藤晴康さんは文京区生まれ、文京区育ち。2人の子供を育てる。昔ながらの佇まいを残したこの家との出会いをきっかけに、ひだまりを始めた。「千石は子連れのことを考えた施設が少ないんです。でも狭い範囲に幼稚園や小学校が多数ある。親子連れが気軽に来れて、子供たちだけでも遊びに来れるような場所、そんな空間を作りたかった」。小さな子供たちが遊び場として使えるように作った畳の間や、低い設計の椅子、スロープにした玄関前のアプローチ。子育てをしている伊藤さんだからこその「あったらいいな」を加えている。子供に優しい、人とのつながりや温かみを感じる場所になるように。

1_「もともとはジャングル」というほど荒れていた庭。木の移設など大きな手直しを加え、すっきりした印象に。2_都度変わる人気のケーキセット。この日はサツマイモとりんごのパイにバニラアイスを添えたもの。3_懐かしさを感じさせるメニューとして味噌焼きおにぎりも。4_誰でも落書きができる大きな黒板が特徴的な店内。椅子やテーブルなどの家具はこれから会社を起こす友人に第一号として作ってもらったもの。5_お客さんが話しかけやすいように設計された対面式キッチンのようなレジカウンター。6_“ひだまり”を強く感じられる庭。田舎に帰ってきたようなやわらかな空気感。

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レンタルスペースとして活用する2階も今は子供たちの塾をメインに利用してもらっている。伊藤さんはこの2階スペースをこれから多くの人に有効活用してほしいと考えている。「今は個人で何かをやりたい人が多い時代。ここに来た人が何かを感じ取って、新しいことを始めるきっかけにしてくれたらうれしい。その手助けができれば。ひだまりはみんなで作る場所なので」。

Photo_Yoko Tagawa(horizont)

Shop Data

ひだまり

東京都文京区千石2-44-11

☎︎ 03-6902-9476

営 11:00~16:00 (水・木・土・日曜)
11:00〜19:00(火・金曜)

休 月曜 ※祝日は営業

※2018年3月号掲載時の情報です