EAT 006

また、かえりたいところ。

NUSHISAの台所

埼玉_吉川

「アツい皿」に盛り付けられる、

週替わりの「NUSHISAの木皿(ドリンク付き)」¥1,100。

野菜や調味料、お米などは、埼玉・越谷を中心に

無農薬・有機栽培にこだわる生産者が作る食材が集まる

〈げんきの市場〉や〈遊佐農場〉から仕入れたものを使用。

口当たりが教えてくれる温かみ

「どうぞ召し上がれ」。蒸籠のフタを開けると、野菜の香りがする。蒸気の中からにんじん、ごぼう、みやま小かぶ、れんこん、4種の根菜が顔を出す。味付けは手作りの南蛮麹味噌。厚い木の皿の上には、蒸し野菜のほかに柚子味噌をのせた子芋の煮物。菊芋とにんじんのきんぴら。種類豊富な根菜と手作り調味料。思わず見入ってしまうほど手際良く器に盛り付ける、料理担当の宇田久美さん。

1_自家製レモンビネガーを使用したパウンドケーキ(¥450)を「フキダシ皿」に乗せて。2_野菜の味を生かす調理法だけでなく、一度の食事の中で辛味、酸味、甘味、塩味などを感じられるような献立を考えているという宇田さん。3_梅やレモン、冬場はりんごや柚子、かりんなどのシロップを作り、ドリンクやドレッシングに活用する。4_「世代が交差する場所に」との思いも込めて設けられた、入口そばの畳スペース。

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〈NUSHISAの台所〉では、漆器や家具を制作するデザイナー兼工芸家の竹俣圭清さんが手がけた器で宇田さんが作った料理を提供する。この場所は、もともと竹俣さん家族が開くギャラリー。「器も家具も、見てもらうだけでは伝えられることに限りがあるように思えて。お味噌汁をいただく時、器を持ち上げて口に当たって初めて木や漆の持つ温かみを知ってもらえるような気がしました」(竹俣さん)。開店したのは2013年のこと。竹俣さんのお母さんを中心に、主婦仲間が集まって〝家庭料理が味わえる店〟をコンセプトに、「ギャラリーを開いていた頃に持ち寄った、お裾分けのような温かい食事を作りたいね」と、みんなの気持ちはひとつだった。友人が友人を招くように、再訪の輪が広がっていった。「台所に立つ人の個性が出ている、選ぶ食材や味付け。5年前から変わらない、家族の帰りを待つように作るという気持ちで今日も献立を考えています。明日は冷える予報だから、お味噌汁に少し生姜を入れようかな」(宇田さん)。

Photo_Yoko Tagawa(horizont)

Shop Data

NUSHISAの台所

埼玉県吉川市吉川1-3-11

☎ 048-982-4919

営 11:00~15:00(水〜金曜)
11:00〜17:00(土曜)

休 日〜火曜

※2018年3月号掲載時の情報です