EAT 009

器のなかに、いい景色。

山食堂

東京_清澄白河

季節の日替わり料理、本日のおすすめ料理より一品。

右奥から時計回りに、活け蛸の酒盗焼 ¥980、根三ツ葉の煮びたし ¥550、

自家製焼がんも ¥680、ふのりの白石温麺 ¥780。

またこの辺りでは珍しく唎酒もご用意。3種類日替わりで旬の酒を愉しめる。

丁寧な家庭料理で、

日常はもっと豊かになれる。

旬の料理とお酒をふるまう〈山食堂〉は、〝ちょっといい家庭料理〟の店。日替わりの料理とお酒は、粋な店主の計らいでそれぞれ40種類ほどのメニューから選ぶことができ、どれもきちんと〝料理〟がなされている。「呑むのも食べるのも大好きで、その延長線上に店があります。外食するとき、今日は何にしようかなって選べる店のほうが楽しいから、うちのメニューも多くなりました(笑)。店は、夢の世界のようであってほしいから、自分が良しと思うことをやりたいんです」。そう話すのは、接客を担当する矢沢路恵さん。料理はパートナーであり店主である、山谷知生さんがふるまう。

1_店内のテーブルと椅子は作家さんに作ってもらったものや、直して使い続けているものなど、想いのあるものばかり。2,4_山食堂では料理との相性の良い器や、作家ものの器を販売している。また、気に入った調味料や食材の販売も。「食べて見て、使ってみて、良いと思えた実感を大切にしています。店で食べて試して良ければ是非、家でも使ってみてください」。3_店は矢沢さんと山谷さんの2人で切り盛りする。各々いくつかの飲食店での経験を経て今に至る。5_清澄白河駅から徒歩3分。商店街の一角に山食堂はある。

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地方に埋もれているおいしいものが好きだという2人は、現地で食べておいしいと思ったものを店で扱うことも多い。「土地の家庭料理を食べて、現地の人と話をしたり、海や畑を見せてもらうことで食材の背景を知ることもあります」。山食堂では、『旬の食材を日替わりで、店は生産者と消費者を繋ぐ役割り』をテーマとしている。だから定番はない。「きちんと手で紡がれた素材、そしてその地域に伝わる食文化、すべてが誰かの想いや優しさでできていると思うのです。その意味を汲み取り、調理して食卓に運ぶのが山食堂の役目です」。食材の旬や背景を理解し、下ごしらえから盛りつけまで、全てに意味を持たせるよう調理する。〈山食堂〉が作るきちんとした家庭料理は、生産者と消費者を繋ぎ、淡々と季節が移ろう日常の豊かさを教えてくれる。

Photo_Daisuke Okabe (horizont)

Shop Data

山食堂

東京都江東区三好2-11-6

☎ 03-6240-3953

営 17:30~20:00

休 不定休

※2017年12月号掲載時の情報です