暮らすひとと暮らすところ  福岡県・北九州市

人との出会いから

ゲストハウスPORTO

コンシェルジュ 長野さくら

門司区

PORTOでは月曜は読書バー、木曜は日本酒バーなど、曜日ごとにテーマを決めて宿泊者以外も利用できるバーを開催。宿だけではもったいないというオーナー菊池さんとさくらさんの案からはじまった。

残るという選択

九州の鉄道の起点である門司港に、2019年にオープンしたゲストハウス〈PORTO〉で働く長野さくらさん。大学生の頃にアルバイトをしていた、小倉の〈Hostel&Dining Tanga Table〉がきっかけで、PORTOにアルバイトとして通い始めた。社員の誘いを受けた時、卒業後の進路に悩んでいたさくらさんは、北九州市に残ることを決めた。「東京で働くことも考えたけれど、なんか違うなと思って。自分の暮らしを一番大切にしたいのに、電車に揺られて、時間通りに出社してというのは、自分には向いていないなと感じていました」。

PORTOから歩いて7分ほどの古民家で、ルームシェアをしながら少しずつ改修しながら住んでいる。料理が好きな長野さんは、自分で育てたスパイスやハーブでカレーやお菓子を作ることも。

愛媛県出身のさくらさんは、大学進学とともに北九州市で暮らしはじめた。同級生の多くが卒業後は就職で北九州市を離れる中、北九州市で働く道を選んだのは、まだここでやりたいことがあったから。ゲストハウスは、旅人や地元の人などいろいろな人が集まる場所。「ここにいるだけで、いろんな人がやってきて、お腹いっぱいになるくらい楽しくて。自分が置かれている環境がすごく忙しくて楽しくて、やりたいこともありすぎて、まだここを離れられないと思いました」。 いつかは地元に帰って何かしたいと話すさくらさん。夕日がきれいな地元の風景を残したい。そのために何か持ち帰ろうと、門司港でさまざまな経験を積んでいるところだという。

何かを作ることが好きだというさくらさん。休日は料理をしたり、アクセサリーを作ったりして過ごしている。

PORTOで働きながら、火曜はTanga Tableで「スナックさくら」を開催。「PORTOは旅行をゆっくりしたい人。職人さんや、アートな人も多いです。逆に、Tanga Tableは本州と九州を結ぶ通過点ということもあって、バックパッカーが多い。会社を経営している人や、北九州界隈で有名な人も来てくれます。そういう方ともお話したいし、門司港にも来てほしいなと思っています。その違いがおもしろくて、両方ともやめられません」。

地元フレンドリーの宿を目指すPORTOでは、地元割引制度を設けたり、夏休みに地元の小学生がお泊まり会をしたり、組合の会合が開かれたりと、地元の人が集まる場所にもなっている。

Profile

愛媛県松山市北条出身。北九州市立大学外国語学部英米学科卒業後、門司港のゲストハウスPORTOでコンシェルジュとして働く。毎週火曜日には、小倉のHostel&DiningTanga Tableでスナックさくらを開店している。

https://moji-porto.com

@mojikoguesthouse_porto

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