暮らすひとと暮らすところ  福岡県・北九州市

仕事を作り、地域を作る

株式会社クアンド 代表取締役CEO

下岡純一郎

八幡東区

地元で人気のアイスクリーム屋さんのマーケティングも担う。「やりたかったことは、自分が出すバリューによってどう会社や組織地域を変えられるかということ。地域の企業と組んで北九州にあるものをどう変えていくかということを考えています」。

産業のまちだからできること

「北九州に戻ることを強く意識したのはイタリアにいた時です。ペスカーラという港町では、みんな肩を張らずに自分の住んでいる地域や周りのものを愛しながら幸せそうに生きていて、なんかいいなって。その地域の特色を生かした生活や産業、幸せがあって、ピラミッド型ではなく、フラットで球状な世界がいいなと。その時に産業が集積する地元北九州の特性を生かしたまちづくりや産業作りができないかと考えました」。

北九州と博多に拠点を持ち、移動しながら場所を選ばず仕事をしている。

北九州で生まれ育った下岡純一郎さんは、2017年にUターン起業し、現在は北九州で3つの会社の経営に携わる。同級生と起業した株式会社クアンドでは、北九州の工場の現場設備に対してITを入れる事業を行う。関西、東京、海外で学んできたビジネスやマーケティングを武器に、北九州でさまざまな事業に携わる下岡さん。Uターン当時はこの街にビジネスでのつながりはほとんどなかったが、真摯に仕事をするなかで少しずつつながっていったという。「若い頃は東京や海外に行きたいと思うけれど、僕たちの世代は地元に戻りたいって言っている人が多いです。そこでネックになるのが仕事。ならおもしろい仕事作ればいいじゃんって。今は一つのことをしなければいけない時代ではないし、僕はここで好きなことしかしていないですね」。

マーケティングを担当する「ユキモン」のアイスクリーム。家族でもよく食べに来るという。

生まれ育った実家の近くである高見地区に、家族4人で住む下岡さん。時間ができると子どもと小倉にある大きな公園や屋内遊具場に遊びに行ったり、父と近所でゴルフをして過ごす。「妻は北九州出身ではないので不安もあったと思いますが、ここは昔新日鉄があって、社宅がたくさんあった場所なので、スーパーや神社、公園といった生活環境も整っています。教育の面でもとてもいいですよ。北九州は規模感がちょうどいい。ほどよく都会でほどよく田舎です」。

リノベーションした一軒家に、妻の衣美さん、3歳の長男蓮くん、1歳の長女怜奈ちゃんの家族4人で住む。

Profile

1986年北九州市八幡東区生まれ。京都大学大学院卒業後、P&G、博報堂コンサルティングを経てUターンで株式会社クアンドを創業。九州工業大学客員准教授や実家の家業である建設会社(株式会社瀬登)の取締役、地元アイスクリーム屋のマーケティングも兼任。

http://quando.jp

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